秋雨の週末、「今日は1日ずっと小雨かな」という日のラウンドは、ショットの感覚がいつもと全然違いますよね。グリップは滑る、地面はぬかるむ、グリーンは重い。何も変えずに打つと、ミスが少しずつ積み重なってスコアが崩れていきます。
この記事では、雨の日に崩れないための打ち方のコツを、グリップ、ショット、アプローチ、バンカー、パターの順にまとめます。飛距離と番手選びについては雨の日のゴルフは飛ばない?飛距離が落ちる理由と番手選びのコツで詳しく解説しているので、あわせてどうぞ。
1. いちばん大事なのは「グリップを濡らさない」こと
雨の日のミスの多くは、手元から始まります。米PGAツアーのキャディーたちも、雨でいちばん怖いのはグリップが濡れることだと話しています。対策の基本は、乾いたタオルを多めに持つこと、傘の内側にタオルを掛けて濡らさないこと、そしてキャディーバッグのフードをこまめに閉めることです(出典:PGA TOUR「Playing in the rain: PGA TOUR caddies speak on how to keep grips from getting wet」)。
アコーディア・ゴルフのSHIBAFUでも、上級者は傘と一緒にクラブを持ってグリップを濡らさないようにしたり、傘の内側にタオルを下げて手をすぐ拭けるようにしていると紹介されています(出典:SHIBAFU「濡れて重いグリーン攻略、深いラフの打ち方、クラブ選択...雨のラウンドで気をつけるべきこと」)。
グローブは、全天候型(オールウェザー)を2枚以上用意して、滑るようになったら乾いたものに替えるのがおすすめです(出典:Honda GOLF「雨のゴルフの注意点は?知っておきたい8つのこと」)。タオルとグローブの持ち物は雨の日ゴルフの服装|季節別の選び方と持ち物チェックリストにまとめています。
2. ショットは「コンパクトに、クリーンに」
レインウェアを着ているとスイングの感覚が変わり、グリップも滑りやすいので、ミスショットが増えがちです。Honda GOLFのコラムでは、大振りを避けて、腕ではなく体の回転で打つことをすすめています(出典:Honda GOLF)。
ぬかるんだ地面ではダフリも出やすくなります。SHIBAFUでは、クラブを短く持ってコンパクトに振り、ボールをクリーンに打つこと、ダフるくらいなら少しトップするくらいのほうがいい、とアドバイスしています(出典:SHIBAFU)。
打ち急がないことも大切
雨の中では、早く打ってカートに戻りたくなります。でも、打ち急ぎはミスのもとです。ティーアップする場所と狙うエリアをあらかじめ決めておき、構えたらいつも通りのルーティンで打ちましょう(出典:同上)。
濡れたラフは「脱出優先」
水を含んだラフは芝の抵抗が大きく、クラブがボールまで届かないこともあります。深いラフに入ったら、ロフトのあるクラブで、まずフェアウェイに戻すことを優先しましょう(出典:Honda GOLF、SHIBAFU)。
3. アプローチは「キャリーで運ぶ」
雨の日はグリーンが遅くなり、ボールが転がりません。アプローチは、いつもよりキャリーを多めにして攻めるのが基本です。どうしても転がしたい場面では、ロフトの立ったクラブを選んで、強めのタッチで打ちます(出典:SHIBAFU)。
打ち方は、手首をなるべく使わず、パターの延長のようなイメージで。ぬかるんだ地面では、すくい打ちも、上から強くぶつけるのも危険です。ボールだけを打つイメージで、ゆるやかに上から当てましょう(出典:Honda GOLF)。
4. バンカーは「まず砂の状態を足で確かめる」
雨のあとのバンカーは、晴れの日とはまったく別物です。しかも、砂が締まって硬いのか、水を含んで泥のようになっているのかで、ボールの出方が変わります。
バンカーの中では、クラブで砂に触れて状態を確かめることはできません。足を軽く動かして、沈むかどうかで硬さを感じ取りましょう(出典:MyGolfSpy「How To Play Bunker Shots From Wet Or Compacted Sand」)。
- 砂が締まって硬いとき:フェースを開くとソールが弾かれてホームランになりやすいので、フェースはスクエアに。スタンスもスクエアで、無理に上げようとせず脱出を優先します(出典:She GOLF「雨で湿ったバンカーはどう出すのが正解!?」)。ボールのすぐ近くにヘッドを入れ、振り抜きを止めないことがポイントです(出典:MyGolfSpy)
- 砂が重くて距離が出ないとき:インパクトが弱いとショートして出ません。しっかり当てて、ふだんより大きめの振り幅で打ちましょう(出典:Honda GOLF、SHIBAFU)
- それでも弾かれるとき:ピッチングウェッジなど、ロフトの立ったクラブに持ち替えるのも一つの手です(出典:Honda GOLF)
なお、バンカー内の水たまりにボールが入ったときは救済を受けられます。やり方は雨の日のゴルフルールをご覧ください。
5. パターは「強めに、早めに距離感をつかむ」
雨予報の日は、水がたまりにくいグリーンの高い位置にカップが切られることが多いそうです。上りのパットが増え、カップのまわりの傾斜もきつくなります。そこに転がりの重さが加わるので、ポイントは強めに打つこと。早い段階で1パット目の距離感をつかむことが、スコアメイクのカギになります(出典:Honda GOLF)。
スタート前に練習グリーンで、いつもより重いかどうかを必ず確かめておきましょう。曲がるラインでは無理に入れにいかず、2打目をカップの真下に残して2パットで収める考え方がおすすめです(出典:同上)。
6. やることを減らして、プレーに集中する
雨の日は、傘を開いたり閉じたり、グリップやカートの座席を拭いたりと、とにかくやることが増えます。Honda GOLFのコラムでは、レインウェアは一度着たら小降りになっても脱がない、パッティングのときもグローブを外さない、といったように動きを減らして、余計なストレスを減らすことをすすめています(出典:Honda GOLF)。
もうひとつは、気持ちの持ち方です。SHIBAFUでも、雨の日にいちばん大事なのは、スタート前から気落ちしないことだとしています(出典:SHIBAFU)。ナイスショットを狙うより、大きなミスをしないこと。それだけで、スコアの崩れはかなり防げます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 雨の日に、いちばん先に気をつけることは?
グリップと手を濡らさないことです。乾いたタオルを傘の内側に掛け、替えのグローブも持っていきましょう。手元が滑らなければ、ほかのミスも減らしやすくなります。
Q2. 雨の日のバンカーで、フェースは開いていい?
砂が締まって硬いときは、フェースを開くと弾かれやすくなります。スクエアに構えて、まずは確実に出すことを優先してください。砂の状態は、足の沈み具合で確かめます。
Q3. 雨の日のパターは、どのくらい強く打てばいい?
決まった目安はありません。雨の量やグリーンの状態で変わるので、スタート前の練習グリーンで、いつもとの違いを確かめておくのがいちばん確実です。
まとめ:雨の日は「滑らせない、欲張らない」
- グリップと手は、乾いたタオルと替えのグローブで守る
- ショットはコンパクトに。ダフるより少しトップ気味でOK
- アプローチはキャリーで運び、パターは強めに
- バンカーは、まず足で砂の状態を確かめる
- 動きを減らして、プレーに集中する
小雨なら、コツを押さえれば雨の日のゴルフも十分楽しめます。どこまでの雨ならプレーできるかの目安は雨のゴルフは何ミリまでできる?をどうぞ。
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